社会保障制度を維持するためには、当然財源が必要です。
しかし、現代日本では社会保障の費用が高すぎるため赤字で、国の借金になっているのが現状です。
もし、赤字のままの流れが続くようであれば、やがて制度そのものが破綻することも十分考えられます。
そのようなことにならないためには、まず社会保障費を減らすように努力しなければなりません。
社会保障の主となっている医療と介護、そして年金ですが、いずれも無駄な出費があります。
医療分野だと、実際に使用しないにも関わらず、高齢者は負担が少ないからといって簡単に処方してもらうなどです。
また、介護では社会保障を名目にして、あまり活用されない施設を乱立させるという例があります。
そういった無駄が出ている部分をしっかりと見直して、制度によって最低限の額で済むようにコントロールすれば、借金をする額を減らせるでしょう。
また、年金をはじめとして、世代間格差が大きい点も問題として挙げられます。
現代日本はいわゆるシルバー民主主義で、選挙投票率が高く政治への影響力が強い高齢者に配慮した政策決定がされやすいです。
そして、社会保障制度はあくまでもその政策によって決まるため、若い世代への社会保障の充実度が下がると同時に、納める保険料負担が大きくなりがちです。
したがって、高齢者以外の世代に、そのことを周知させるのも効果的でしょう。
その結果として、若い世代の多くが参政するようになると、政治への影響力が強まり、政策としての社会保障が充実する可能性があります。